開発の背景
最近、建設現場において設備工事の配管等にタングステンを電極に使用するTig(ティグ)溶接
が行われている。タングステン電極は、直径1.6~4mm、長さ3~10cm位の棒状のもので、よ
りよい溶接状態(品質確保)のためには常時鋭く研磨する必要がある。
タングステン研磨作業はディスクグラインダーカバーを使用して行うが、これまで指の切り傷、
切粉による目の損傷等が多く発生しており、危険度が高い。
製品の概要及び具体的改善内容
現場の作業員と『ヒヤリハット』等に基づき対策を話し合った結果、上部に研磨作業が見えやす
いアクリル板をつけた、『ディスクグラインダー専用カバー』を開発した。
特徴・メリット
- ディスクグラインダーに簡単装着できる。
- 中央側面に5つの異なる大きさで長穴を開け、多機種のグラインダーに対応できるようにした
- 無理な力を入れずに5つの長穴で各種サイズ、ダンゴ状電極もらくらく研磨できる。
- 長穴による自由な角度調節ができる。
- 作業前の始業前点検時の保護カバーにもなる。
効果
研磨作業の際に次の効果があり、作業現場に広く普及することが期待できる。
- むき出しの砥石に手指が当たらないため、指の切傷防止に効果がある。
- アクリル板のカバーを取付けたことにより、切粉や粉塵による目の損傷防止に効果がある。
- 電源を切った後の惰力回転中の事故を防止できる。
- 作業開始前の点検時の保護カバーにもなる。
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